ルークズアルパインクラブ 12月オープン

  • 文 Sirada

 雪ニセコの多種多様なダイニングシーンに、この冬新しくルークズアルパインクラブが加わることが決定し、もうすぐやってくるウィンターシーズンへの期待感がさらに高まります。シンガポールを拠点とし、確固たるファンを持つ Luke's Oyster Bar & Chop House (ルークズ・オイスターバー&チョップハウス)。シンガポール内外のファンが待ちわびた、その初国外進出店舗が雪ニセコにやってくるルークズアルパインクラブです。 北海道のこの冬のビッグニュースとなるこの新店のオーナーシェフは、最高品質のシーフードとクラシックなアメリカン・チョップハウスというスタイルの融合に取り組み、比類なき評価を得ているボストン出身の トラビス・マシエロ氏。今日は、「滞在中に何度も訪れたくなる店となる」とコメントしているシェフがルークズアルパインクラブという新店舗オープン決定へのインスピレーションを、掘り下げていきます。

自己紹介をお願いします。

私の名前はトラヴィス・マシエロ。アメリカのボストン出身です。イタリアとドイツから始まり、世界中で料理をする機会に恵まれた後、アメリカに戻りました。過去18年間はシンガポールを拠点に、Luke's Oyster Bar & Chop House (ルークズ・オイスターバー&チョップハウス) というレストランを経営しています。

Luke's Oyster Bar & Chop House (ルークズ・オイスターバー&チョップハウス) の評判はよく聞いています。そのルークズをオープンすることになったきっかけやコンセプトについて教えていただけますか?

ルークズは、私が生まれ育ったアメリカ東海岸の豊富でクオリティの高いシーフードを世界に紹介するために考案されました。ボストンがあるニューイングランド州のオイスターバーというスタイルと、アメリカの典型的なチョップハウス(ステーキを始めとする肉料理店)のクラシックなテイストを組み入れて生まれたのがルークズアルパインクラブです。

初の海外進出店舗としての場所に雪ニセコを選んだ理由は? 

私自身が何度もニセコやその他の日本のエリアを訪れる中で、常にニセコという地域に特別な感銘を受けていました。ニセコを訪れる世界中のゲストへ提供できる料理のポテンシャルと、ルークズの理念に共鳴するものがあると感じています。それが、ルークズアルパインクラブを雪ニセコでオープンさせることを決定づけた理由です。

ルークズアルパインクラブというネーミングがとても好きです。このレストランのコンセプトは?

ルークズアルパインクラブを居心地が良く社交的な場所となるように作り上げようと計画しています。滞在中に何度も訪れたくなるような場所です。私達が提供するのは、アメリカ人の感性を基本とした料理となりますが、北海道の良質な食材をできるだけ自然な形で世界のグルメの皆さんに紹介したいとも思っています。

ルークズとニセコエリアの既存のレストランとの違いとなる特徴を挙げるとしたら?

ルークズアルパインクラブの特徴は、プロフェッショナルかつパーソナルなサービスと、最高品質のフード&ドリンク、特にワインはワールドクラスと呼べるリストを取り揃え、暖かなウッドパネルに囲まれた素晴らしいダイニングルームで提供することです。

ウッドパネルのダイニングホールというのは現在のニセコではあまり見かけないものかと思います。それについて少し詳しくお聞かせいただけますか? 

このスタイルは、北米や欧州の世界をリードするスキーリゾートのアルパインクラブのスタイルを継承したものです。アルパインクラブとは、人々がスキー場での長い1日を過ごした後に立ち寄り、心地よい雰囲気の中でワインを片手にリラックスできる場所。この新店舗を命名する背景ともなっています。

メニューのコンセプトは?新しいメニューのインスピレーションは、どの様にして得ていますか?

アメリカンスタイルのシーフードやチョップハウスというのは、食材のクオリティとその自然の味わいを重視し、加工は最小限とするのが基本です。ですので、食材そのものとの出会いが全ての始まりとなります。新しいスペシャルな食材を見つけた時は、その食材をどの様に提供すれば私達の基本概念と合わさった一皿が出来上がるのか、そこから始まります。北海道という場所柄、新鮮で素晴らしい食材を入手することができる。私達はそういった食材を追求し、できるだけシンプルな調理法で提供します。

メニューはシンガポールと同じものとなりますか?また、これはマスト、というメニューはありますか?

同じものもありますが、全てが同じではありません。牡蠣料理、マグロのタルタル、シュリンプカクテル、オ ポワヴル ステーキ(黒コショウたっぷりのソースを絡めてサーブするステーキ)は是非お試しを。デザートメニューからは、チョコチップクッキー&スタウトミルクシェイクという一皿は、絶対に外せません。

シェフ自身はこの冬、ニセコをベースとする予定ですか?

この冬はシンガポールの私のチームを引き連れて、ニセコで多くの時間を過ごす予定です。シンガポールのチームが徹底したトレーニングを行い、この新店舗フード・スタンダードをシンガポールと差異なく質の高いものに仕上げます。

話を聞くともう待ちきれなくなってしまいますね。最後に、この冬一番楽しみにしていることは?

ニセコでのチームと共に働くこと、そしてたくさんの新しいゲストに会うことを、一番楽しみにしています。

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