最高のお盆休みの幕開け
8月10日、11日の週末に記念すべき第1回目のニセコジャズフェスティバルが雪ニセコで開催され、2日間で約1,000名の来場者を迎え、大成功を収めました。2日間に渡ったイベントには、日本全国から集まった世界的なジャズミュージシャンが集まり、現代ジャズのプレースタイルが余すところなく披露されました。美しいニセコの自然の中、多くの家族連れやお盆休暇を楽しみに訪れたお客様が集まり、参加者全員にとって忘れられない体験となりました。
マウントようていジュニアジャズスクール
開催前日の夜、Park90で行われた「アーティスト歓迎パーティー」では、即興ジャムセッションが繰り広げられ、アーティストたちにとって絶好のウォームアップとなりました。フェスティバルのハイライトは、豪華なミュージシャンのラインナップ。ケイコ・リー、塩谷哲、八神純子をはじめ、広瀬未来クインテット、江藤良人グループ、大口純一郎トリオ、山田丈三グループなど、30名以上のミュージシャンが参加しました。地元のマウントようていジュニアジャズスクールの学生たちは、プロのミュージシャンたちと同じステージで演奏する機会を得て、大きな刺激を受けました。ニセコジャズフェスティバルは地元のジャズ愛好家である白木茂氏のキュレーションで開催され、自身が率いる白木茂カルテットは2日目のオープニングでジャズの名曲を披露しました。
白木茂
山田丈三
北海道出身のミュージシャンも参加し、特に札幌出身の山田丈三は、札幌ジュニアオーケストラで音楽のキャリアをスタートさせ、トロントジャズフェスティバルやフジロックフェスティバルでも称賛される実力派です。彼のファン層は厚く、地元北海道でのパフォーマンスに観客は大いに盛り上がりました。初日にパフォーマンスを披露した山田丈三グループは、期待通りの素晴らしいものでした。
マウントようていジュニアジャズスクールのメンバーの一人であるこころさんは、ジャズ界のレジェンド達と言われる人達と同じステージに自分達が立つことに感動し、「プロの方たちと演奏を聞いて、もっと勉強になるかなって思います。すごい楽しみです。」と語っていました。
広瀬未来クインテット
八神純子と塩谷哲
観客も温まり、スイングの準備が整ったところで、数々の受賞歴を持つトランぺッター広瀬未来が率いる広瀬未来クインテットがニューヨークスタイルのアップビートなジャズとスイングを披露し、初日は大いに盛り上がりました。締めくくりは、ピアニストの塩谷哲と特別ゲストの八神純子が登場し、彼女の名曲「パープルタウン」、スタンダードナンバーの「サマータイム」、ボサノヴァの名曲「マシュケナダ」などがこの日のためにアレンジしたスタイルで披露されました。塩谷哲の卓越したピアノのサウンドと八神純子の柔らかなボーカルは「New York State of Mind」で素晴らしいハーモニーを広げ、盛大な拍手と歓声が響き渡り、止まないアンコールにも応えて素晴らしい歌声が披露され、初日のステージは惜しまれながらも終了しました。
ニセコジャズフェスティバルを特別な思い出にしてくれたのは、音楽だけではありません。子供向けのゲームエリアや、雪ニセコ内のレストラン méli mélo -Yuki No Koe-、AFURI、蟹鮨加藤INORI、天ぷらあら木によるフードスタンドも充実し、北海道のワイン、ビール、ハイボールなどを楽しみながら、リラックスした雰囲気で音楽に耳を傾けることができました。
大口純一郎
江藤良人
2日目には早くから多くの観客が集まり、若いファンから年配のファンまで、世代を超えてジャズのリズムに身を委ねました。ピアニストの大口純一郎はジャズクラシックの曲目で落ち着いたひと時を演出し、ジャズドラマーの江藤良人のステージでは、ジャズの名曲を織り交ぜた繊細かつパワフルなドラミングとバンドメンバーとの素晴らしいインタープレイを披露し、多くの観客がリズムを取り、足を鳴らすほどのの素晴らしいパフォーマンスでした。
存在感のあるヴォーカルスタイルと深みのある歌声を持つシンガーのケイコ・リーがニセコジャズフェスティバルの最後を飾りました。包み込むような歌声で「イマジン」をはじめ「We Will Rock You」などの名曲、「Yes Sir, Baby It’s Me」といったスタンダードナンバーを披露し、バンドメンバーの加藤一平(ギター)、高橋佑成(ピアノ)、Marty Holoubek(ベース)、高橋直希(ドラム)の実力派ミュージシャンと共に最高のステージを作り上げました。
ケイコ・リー
ジャズファンはもちろん、初めてジャズに触れた人も、2日間を通して誰もが楽しめるイベントとなりました。第1回ニセコジャズフェスティバルは大成功を収め、夏のフェスティバルカレンダーに加わる愛される恒例イベントとなることでしょう。北海道の素晴らしい景色と気候、そして音楽を体験したい方は、来年のニセコジャズフェスティバルにもご注目ください。また来年お会いしましょう!



