méli mélo -Yuki No Koe- のクリエイティブマスターたち

  • 文 Sirada

今回は雪ニセコのメインレストラン「méli mélo Yuki No Koe」のオープンにおいて、大切なキーパーソンである、プロジェクトマネージャーの石井雅也さんと、シェフの佐藤大典さんにお話を伺いました。

自己紹介をお願いします。

佐藤: 佐藤大典(さとうひろのり)函館市出身です。2013年に札幌の円山で méli méloを開業して、2015年5月に狸小路商店街に近い、現在の場所へ移転しました。同年8月に渡仏して、パリの3つ星レストラン「Astrance」「Ledoyen」にて半年間、研鑽を積んできました。2017年にはミシュランガイド北海道1つ星を獲得することができました。

石井:石井雅也(いしいまさや)私も北海道出身です。2017年にBARISTART COFFEEを立ち上げ、現在はその他に4店舗、トマム店、知床店、富良野店、ニセコ店のプロデュースもしています。

ニセコのどんなところが好きですか。

佐藤: ニセコは北海道の中でも類を見ないほど多様なレストランが揃っていて、アクティビティもとても整備されていますし、四季折々の楽しみがあるところが素晴らしいと思います。中でも良質なパウダーが一番好きですね。

石井: 私も同じく、ニセコのパウダーが好きで、羊蹄山にもいつも魅了されています。自分のお気に入りの場所の一つで、本当に素晴らしいですね。冬はスキー、夏はゴルフでよくニセコに来ています。

どうして雪ニセコに新しいレストランを開こうと思ったのでしょうか。

石井: 我々日本人が日本の良さ(日本の食事、食材など)を世界に伝えよう、伝えたいと考えた時、雪ニセコが一番近道になると思えたからです。北海道の中で人気の高い観光地のひとつであるニセコは、国内だけでなく世界中のゲストとつながり、私たちのビジョンを共有できるチャンスが広がっています。雪ニセコは私たちと同じようなビジョンを持ち、世界に向けて日本の食、文化を発信する素晴らしいパートナーです。

レストランの名前は  méli mélo -Yuki No Koe- ですが、なぜこの名前にしたのでしょうか。名前に隠されたストーリーがあれば教えてください。

石井: 「雪ニセコ」なので、どうしても名前にちなんだ「雪」を使いたかったんです(笑)。「雪が降る」と言っても、色々な表現があります。中でも、私は空から地面にまっすぐ降る雪が一番好きで、北海道民にはわかる感覚だと思いますが、外に出ると何か聲(こえ)が聞こえてくるんですよね。この北海道ニセコで雪が降る音、その特別な聲を料理に見立てて、お客様に料理を通して聞いて欲しいと思ったのがきっかけです。

レストランのコンセプトを教えてください。

佐藤: 北海道はまだまだ知られていない、安くて良い食材がいっぱいあるんですよ。なので、僕はその良さをみなさんに伝えたい。コンセプトは日本の食材を使ったクラシックなフランス料理。僕が初めて試みるカジュアルラインをメインにしたメニューです。北海道産の食材はまだ知られていないものがいっぱいあると前段で話しましたが、それらをフランス料理に落とし込むことで、フレンチに苦手意識を持っている方もお得な価格で気軽に楽しんで頂けると思ってます。

今までのどんな経験を活かしたいと思っていますか。

佐藤: お客様により良い時間と食事の体験をしていただくことを大切にしています。たくさんのお客様を迎え入れるために広い視野でスタッフとのコミニケーションを増やし、日々のクオリティを上げていきたいです。料理も色々な対応が求められると思いますのでチームとしての質を上げて機能させたいです。

méli méloはどんな個性があるレストランですか。

佐藤: 一瞬の旬を切り取る料理、非日常の空間と体験ができるレストランです。企画として、それぞれの季節でスペシャルなことを行う予定があります。詳細はまだ秘密です(笑)。石のアクセントが効いた温かみのあるオーク材のインテリアを使い、お客様に心地よく過ごしていただける空間作りをしています。

佐藤シェフは méli méloのオープニングにおいて、大きな役割を担っていらっしゃいますが、どのように関わっていかれるのでしょうか。

佐藤: 雪ニセコのメインダイニングを任せられ、ホテルの一つの顔となる空間ですので料理はもちろんですが、たくさんのお客様にストレスなく食事をしていただくこと、そのためのコントローラーの役割だと思っています。お客様を迎えられる楽しみと強い責任感を持っています。

méli méloで提供予定の料理でお気に入りのものを教えてください。

佐藤: 朝食のイクラ、ランチのカツサンドと夜に提供するパスタですね。普段、札幌メリメロでは提供することはないメニューです。試作を重ね素晴らしいクオリティでお出しできると思います。朝食は僕が色々なホテルで感じたこと、自分が好きだなと思う理想の朝食を具現化しています。

2022年の雪ニセコの開業にあたり、最も楽しみなことは何ですか。

佐藤: コロナ禍により色々と困難なことが続きましたが、ついにオープンを迎えられるところまで来ました。サービス業の中で1番の醍醐味でもある、人に喜んでいただくというモチベーションを皆で共有することが何より楽しみです。

石井: 様々な人たちの聲が聞けることがとても楽しみですね。我々は今後、アジアへ活躍の場を広げたいと思っており、その上で、雪ニセコが原点となりますので、楽しみで仕方ありません。

méli mélo-Yuki No Koe-の詳細はまもなく雪ニセコのウェブサイト内で公開されますので、ご期待ください。雪ニセコのお客様に素晴らしいダイニング体験をお届けできる事をスタッフ一同楽しみにしております。

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