日本海、オホーツク海、太平洋、海に囲まれた北海道。この豊かな自然環境が、新鮮で質の高い海産物が育まれる場所として、北海道をより特別な存在にしてくれています。海と山、大自然に恵まれた北海道では、一年を通して様々な魚介類が水揚げされ、その時々でしか味わえない旬の美味しさを楽しむことができます。
今回は、北海道ならではの代表的な海の幸と、それぞれのベストシーズンをご紹介します。旅の計画にぜひお役立てください。
毛ガニ | 写真: Sapporo Travel
カニ
(毛ガニ: 4月~8月; 11月~12月)
(タラバガニ: 11月~2月)
北海道の海の幸と聞いて、まず思い浮かべる方も多いのが「カニ」ではないでしょうか。北海道では、毛ガニ・ズワイガニ・タラバガニ・花咲ガニの4種が主に水揚げされ、それぞれに異なる味わいと魅力があります。
中でも、北海道を代表するのが「毛ガニ」。他のカニに比べると小ぶりですが、ぎゅっと詰まった繊細な身と、濃厚でコク深いカニ味噌が人気です。通年で味わえるものの、旬は4月〜8月、そして11月〜12月とされており、この時期には特に旨みが増します。
一方「タラバガニ」はその堂々たる大きさと、ジューシーな食べごたえが魅力。4種の中でも最も高価で贅沢な存在ですが、その分満足度も格別。特に寒さが深まる11月〜2月は、身がしまり、甘みが際立つベストシーズンです。
ホタテ
(11月~5月)
冬の北海道を代表する味覚のひとつ、ホタテ。ぷりっとした弾力と自然な甘みが特徴で、刺身でも焼きでも美味しくいただけます。旬は11月〜5月。
道東の野付半島では、顔ほどもある特大サイズのホタテが獲れることで有名。また、ニセコから車で約1時間の豊浦町も、ホタテ養殖の盛んな地域のひとつです。内浦湾の穏やかな環境で育った豊浦産ホタテは、肉厚で旨みがしっかりと詰まっています。
写真: Kitami City
写真: Sapporo Travel
カキ
(12月~2月; 4月~8月)
冬の味覚として欠かせない「カキ」。中でも道東・厚岸のカキは、塩気と甘みのバランスが絶妙で、多くの食通を魅了し続けています。旬は12月〜2月。
雪ニセコ内にあるLuke’s Alpine Clubでも、この時期に厚岸産のカキを提供しています。新鮮な状態でご提供するため、より濃厚な旨みとクリーミーな食感をお楽しみいただけます。また、春〜夏にお越しの際は、近隣の寿都町で水揚げされる「ことぶきカキ」もおすすめ。4月下旬〜8月が旬で、春夏に味わえる希少なカキとして人気です。寿都にある家族経営の「カキ小屋」では、ことぶきカキの食べ放題を楽しむこともできます。
ウニ
(6月~8月)
“海の宝石”とも称されるウニは、北海道グルメの中でも特に人気の高い高級食材。中でも、ニセコから車で約1時間の積丹(しゃこたん)町は、日本有数のウニの名産地として知られています。ウニの旬は6月〜8月。水揚げされたばかりのウニは、寿司やウニ丼としてシンプルに味わうのが一番です。積丹で獲れたウニは多くが地元で消費されているため、漁師が営む地元の食堂でしか味わえない希少な味わいもあります。
夏にニセコを訪れるなら、ウニと絶景を楽しむ“積丹日帰り旅”もおすすめ。神威岬(かむいみさき)などの絶景スポットに加え、7月上旬の「火の祭り」など、地域の文化にも触れることができます。
写真: Hokkaido Love
ホッケ
(5月~7月)
北海道の家庭や居酒屋でも定番の一品、ホッケ。脂の乗った身を干して焼いた、素朴ながら奥深い味わいが魅力です。特に5月〜7月は旬を迎え、身の厚みと旨みが際立ちます。
新鮮なホッケを味わいたい方には、ニセコ町内の「魚一心」や、近隣の寿都町で水揚げされたホッケもおすすめです。旬の時期にこそ味わいたい、北海道らしい素朴な美味しさです。
エビ
(通年)
北海道では年間を通してさまざまな種類のエビが水揚げされます。中でも「ボタンエビ」は、大ぶりでとろけるような甘みを持ち、刺身で味わうのが最高とされています。旬は秋〜春。さらに、夏〜秋にかけては「北海シマエビ」が登場。茹でると真っ赤に色づくその姿から“海のルビー”とも呼ばれています。さらに希少なのが道東で水揚げされる「ブドウエビ」。生の状態ではぶどうのような紫色をしており、8月〜9月が旬です。
これらのエビは、季節ごとに異なる美味しさを楽しめる北海道ならではの魅力です。
ボタンエビ | 写真: Hokkaido Travel Navi
イクラ | 写真: Hokkaido Love
サケ
(9月~11月)
北海道の秋といえばやはり「サケ」。産卵のために川へ戻るこの時期のサケは、脂ののりがよく、味わいも格別です。
また、秋は「いくら」の旬でもあります。9月〜10月には、口の中でとろけるようなやわらかさを、10月〜11月には粒が大きくコク深い味わいを楽しめます。
北海道では、四季を通じて海の幸の豊かな恵みを楽しむことができます。雪ニセコの「蟹鮨 加藤 INORI」では、その日の朝に仕入れた新鮮な海の幸を使った、本格的な海鮮懐石をご用意しております。
旅のひとときに、北海道の旬を味わい尽くす。そんな贅沢な時間を、ぜひ雪ニセコのレストランでお過ごしください。



