AFURIはらーめんを通して日本の文化を世界中に広げています。

  • 文 Sirada

神奈川県丹沢山系の東端に位置し、古来より五穀豊穣のシンボルとして知られる阿夫利山から名づけられたAFURIは、アメリカ、カナダ、ポルトガル、香港、シンガポールと現在国外に13店舗展開しています。AFURI インターナショナルホールディングス CEO 石月太一 に、ニセコでの事業計画についてお話を伺いました。

ニセコに来たことはありますか。

昨年の夏にニセコに行き、雪ニセコの建設現場を見る機会がありました。短い旅行でしたが、食事は素晴らしく、特にそばは絶品だったのを覚えています。ニセコの水質は格別で、上質なラーメンのスープを作り出すと思います。近いうちにまた訪れて探索するのが楽しみです。

AFURIの原点を教えてください。

本物のらーめんを世界中にお届けすることが私たちの夢です。今日においても、世界にはほとんどインスタントのようならーめんや質の良いとは言えないらーめんを提供する日本食レストランがたくさんあります。それは、らーめんの技術を正しく教える人、伝える人がいないからと考えています。創業者の中村 比呂人と私はらーめんを違った角度から見ており、美味しいらーめんの技術と文化を世界に伝えるために手を組んだのです。現在、日本国内に16店舗、海外に13店舗を展開しています。私たちは、自分たちを日本文化の伝え手であると考えています。本物のらーめんを世界に広げることで、世界中とつながることができるのです。

ホームページを拝見したところ、AFURIの理念はHigher(より高みへ)とありましたが、これにはどんな思いが込められているのでしょうか。

山登りで山頂を目指すように、昨日より今日が、今日より明日が、より良いものになるように。一歩一歩、一杯一杯を大切に、歩みを止めず「より高みへ」と精進していくという、理念が込められています。

北海道で唯一のAFURIの店舗となりますが、ニセコに出店しようと思ったのはなぜですか。

ニセコには他のどの場所にもないものがあります。羊蹄山に由来するニセコの軟水は、阿夫利山の水と驚くほどよく似ています。どちらも良質な軟水で、旨味豊かなスープを作るのに非常に適しています。この水のユニークな特性と、地元北海道の高品質な食材が相まって、素晴らしいらーめんのスープと和食のメニューが生まれるのです。私たちは食材の持つ力を大切にしています。このような理由から、ニセコをレストランの場所として選ぶことは、とても明確で簡単な決断でした。

AFURIは最も有名ならーめん店の一つで、当ホテルのスタッフもAFURIがホテル内にできることを楽しみにしています。AFURIが国内外で成功している理由は何だと思われますか?  

こだわりの食材と手間暇かけて職人が作った本物の「らーめん」が世界中で評価を受けていると考えます。AFURIは、国内外から認められる数少ないレストランブランドだと自負しています。

麺は毎日店内で手作りされているとのことですが、麺ができるまでをもう少し詳しく教えてください。

選り抜いた複数の小麦粉をブレンドし、ニセコの良質な軟水で練り合わせ、麺の生地を作ります。それを製麺機で帯状にして、繰り返し圧延してゆくことで独特の触感や歯ごたえを持った麺に仕上げます。また、商品に合わせて、極細麺と中太麺を作り分けております。

スープについてはどうでしょうか。おいしさの秘密を教えてください。

私たちにとってスープはらーめんの味を大きく左右する最も重要なものであり、毎日丁寧に仕込んでいます。鶏肉、野菜、魚介類、昆布を主原料とし、幾重にも重ねられた複雑で優しく美味しい旨味を作り上げています。そこに柚子の爽やかな香りが加わることで、至高の一杯となります。

AFURIは健康志向の高い世代向けだと思うのですが、それについて詳しく教えてください。 

着色料、保存料、化学うま味調味料などの人工的なものは一切使用せず、原材料の品質にこだわって最高の味を引き出しています。小さなお子さまや健康を気遣う方にも安心して召し上がっていただけるよう、日々、安全でおいしい製品づくりに努めています。また、食事制限のある方々への配慮としてヴィーガンのメニューを提供しております。

日本の他の店舗で提供しているメニューと同じものを提供する予定なのでしょうか?

それぞれの店舗で特徴があります。雪ニセコのメニューは、東京の他の店舗とは異なります。餃子、前菜、季節ごとに変わる地元の食材を使ったらーめんを提供する予定です。

豚餃子や柚子塩らーめんを中心に、私たちもAFURIの料理の数々を楽しみたいと思っています。お気に入りのメニューを教えてください。

やはり柚子塩らーめんです。さっぱりしていて、スープの中に何層ものうま味が感じられます。

食材の調達は、地元の生産者と連携して行うのでしょうか?

地産地消にも配慮をし、なるべく地元の食材での提供をする予定です。

北海道ニセコで新しいレストランを開くにあたって、最も楽しみにしていることは何ですか?

一杯のらーめんの運命が、AFURIと私達をまた新たな世界へとつないでくれたことにとてもわくわくしています。AFURIでの体験を皆さんと共有できることを楽しみにしています。

その他の雪ストーリー

「雪ニセコの旅」第1弾 - 名前の由来、ブランドストーリー 

「雪ニセコの旅」第1弾 - 名前の由来、ブランドストーリー 

「雪月花」の詩の情景にインスパイアされた、雪ニセコの最初のデザインビジョンから、完成へ向けて進む私たちの道のり、第1弾は雪ニセコの名前の由来をご紹介します。

2021年 9月 17日
もっと見る
私たちのホテルマネージャー、田元美千子のご紹介 

私たちのホテルマネージャー、田元美千子のご紹介 

ホスピタリティ業界で20年以上の経験を持ち、そしてニセコの自然や温泉にも魅了された彼女に、雪ニセコの魅力について教えてもらいました。

2021年 9月 30日
もっと見る
「雪ニセコの旅」第2弾 - 建物がついにベールを脱ぐ

「雪ニセコの旅」第2弾 - 建物がついにベールを脱ぐ

完成に向けて進む建築の現場から、現在の雪ニセコの中身を皆さんにお届けします。                                         

2021年 10月 25日
もっと見る